一帯一路政策の進展
一帯一路と移民は不可分の関係
ご存じの通り、中国は一帯一路という政策をとっています。
これは習近平が提唱した政策で、中国からシルクロードを通ってヨーロッパにつながる陸路(一帯)と、東南アジアから日本韓国中国を経由してアラビア半島、アフリカにつながる海路(一路)において、中国が中心となって、インフラ整備、貿易促進、資金の循環を進めていこうという経済政策です。
一帯一路の裏の顔
というのは名目であって、実際には当該地域を中国が経済的に支配していこうという支配戦略なんですね。主な手口は以下のようなものです。
まずは当該国と自由貿易協定を結び人と物と資本(お金ですね)の移動を自由にします。当該国には中国からたくさんの人が押し寄せます。
この中国人たちは各地を観光して回り、お土産を買いあさり、そこでお金を落とし、その国は一時的に潤います。その後その国は中国人がやってきて落としていくお金を当てにして、自国の経済を回すようになります。
その国の経済が中国からの観光客にどっぷり依存するようになった時、気を見計らって、習近平が渡航禁止令を出します。
理由は何でもいいんですね、その国で内戦がおこりそうだとか、テロが多発しているとか、中国を批判したとか、難癖をつけて渡航禁止令を出します。
中国は独裁国家ですね。で、こうなると中国人は誰もその国に行くことができません。中国からの観光客に依存していたその国はいきなり経済危機に陥ります。
何とかしてくれと泣きついてきたその国に対し、中国は、だったら当面の間しのげるようにお金を貸してあげるよ、と言ってお金を貸します。
しばらくして渡航禁止を解除し、またもとのように大量の中国人が押し寄せ、彼らが落としていくお金に依存する経済がさらに進行します。
そしてまた渡航禁止、経済崩壊、お金を貸す、を繰り返すと、その国は借金で首が回らなくなります。
こうなってくるともはやその国は中国人の言いなりです。中国に言われるままに、中国からお金を借りて、インフラ整備を行い、国家経済はどんどん中国に侵食されていきます。
インフラ整備できるんだからいいじゃないかって?
中国はインフラ整備で投下されるお金を絶対に相手国に渡しません。例えば鉄道を作るとなると、その地に大量の中国人労働者を派遣し、中国から資材を送り、お金はすべて中国人と中国企業の懐に入ります。
現地の労働者が潤うことはありません。しかもできた鉄道は、手抜き工事の最たるもので、2~3年、場合によっては数か月で使い物にならなくなります。
結局中国から借りたお金は全部中国企業の懐に入り、国家は国民の税金でさらに中国から借りたお金を支払わなければならなくなります。後に残るのは使い物にならない鉄道だけという事態になります。
結局その国の富はすべて中国に収奪されてしまうことになるのです。