笹原シュン☆これ今、旬!!

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NESARA/GESARA 3 ディープステートの資金収奪システム。信用創造に隠された闇。

信用創造とは何か

 銀行の最大の機能は信用創造と呼ばれるものです。高校の政治経済の授業で習いましたね。忘れてしまったという方のために、ざっとおさらいしてみましょう。

 

 

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 上の例で山田さんが銀行に100万円を預けたとします。銀行は100万円の中から、預金準備金として日本銀行に10%、すなわち10万円を預け、残りの90万円を田中さんに貸し付けます。

 

 田中さんはそれを銀行に預け、銀行は9万円を日銀の口座に残して残り81万円を佐藤さんに・・・とどんどん貸し出しを続けていきます。

 

 これを無限に繰り返せば、最初は100万円であったのが、100+90+81+・・・と続いていって、合計金額はどうなるかというと、高校の数学Bで習った無限数列の和の公式で計算できます。忘れちゃったって? a/(1-r)です。a は初項、r は公比ですね。

 

 100/(1-0.9)=1000万ですね。

 

 初めに100万円あったお金がいつの間にか1000万円に増幅しています。

 

 実際にはそれぞれの人が借りたお金の一部を使いますので、仮に借入金の2割を使って8割銀行口座に入れると考えると、準備金の1割も入れて、

 

 100/(1-0.7)=333.3 万円というところでしょうか。

 

 国民が働いたお金が、銀行によって3.3倍あまりに増幅し、社会は銀行がない時に比べ、より発展するというわけです。すばらしいですね。

 

現実の信用創造とは

 以上が、教科書に載っている信用創造の説明です。しかし、もちろん現実にはこんなうまい話はありません。

 

 この話の中で最も現実離れしている点は、銀行が100万円のうちの10万円だけを預金準備に回して、残りの90万円を貸し出しに回している点です。

 

 がめつい銀行が、こんな良心的な貸し出しをするでしょうか?あなたが銀行の頭取だったらどうしますか。

 

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 正解は、100万円をすべて預金準備に回し、田中さんに900万円を貸し出す、です。

資金の10分の1を預金準備に回せばいいので、100万+900万=1000万のうちの10%である100万円が預金準備金になっているので、計算上これで問題ありません。

 

 でも銀行は実際には100万円しかもっていないじゃないか、900万円は架空のお金だろ、という方、全くその通りです。銀行は実際に持っている100万円を証拠金にして、架空の900万円を作り出し、それを田中さんに貸し付けているのです。

 

 これが信用創造の正体です。銀行は実際には存在していない900万円の借金を「創造」しているのです。

 

 そもそも準備金の100万円も山田さんの預金じゃん、山田さんが引き出したらなくなっちゃうだろ、そんなことして銀行は大丈夫なのか、ということですが、銀行は巧妙な綱渡りでこの状況をしのいでいます。

 

 実際には山田さんがいきなり100万円をすべて引き出す確率は相当低いです。引き出すとしても必要に応じて数万円ずつ、長期にわたって引き出すはずです。その間に田中さんがローンを返済し、その返済額が山田さんの引き出し額を上回れば、このシステムが回るのです。

 

 銀行はこれを不特定多数の国民に対して行っています。実際には預金額の5%程度を手元に残していれば、銀行は回ります。

 

 1988年にBIS規制が行われた時、日本の銀行は慌てふためきましたね。

 

 この規制は銀行の資本金は貸出額の8%を下回ってはならないという規制です。つまり、1000万円貸し出すなら、80万円は手元に置いておけ、ということです。

 

 これで慌てふためいたということは、当時の銀行は、1000万貸し出すときに、80万円すら実際に手元に持ってはいなかったことを示しています。当時の日本の銀行の資本比率は5%程度でしたから、実際には50万円ほどしかもっていないのに1000万円貸し出していたということです。

 

銀行による借金の増幅

 つまり銀行は、国民が預金したお金を貸し出しているのではなく、まず国民に貸し出しを行って、準備金や、諸経費分を預金で賄っているということができます。

 

 では貸し出しを受けた国民のほうは、どうなるのでしょうか。

 

 たとえばA  さんが、銀行ローンを組んで、1000万円の高級車を買ったとしましょう。

 

 この時、高級車は自動車販売会社B 社からA さんに移動します。B社はC銀行から100万円の支払いを受けます。同時にC銀行はAさんに1000万円の債権を持ちます。

 

  Aさん       B社        C銀行

 車-1000万     1000万-車    1000万-1000万

 

 この時点では上のようになり、全員プラスマイナス0ですね。

 

 この後、Aさんのローンの支払いが始まります。ローンの金利は5%で、20年ローンとしましょう。複利だと計算がちょっと複雑ですが、ざっくり考えると5×20=100ですので、Aさんは20年で借り入れた金額の2倍の借金を返済することになります。

 

 この返済額の10%が中央銀行への準備金に回ると考えます。前回の記事の通り、中央銀行の資金はBIS経由でディープステートに回収されます。この中央銀行+BISをD銀行(ディープステート銀行)と表記します。20年年後には、

 

 Aさん   C銀行   D銀行

-2000万  +1800万   +200万

 

 となっているわけです。結局Aさんは、手に入れた車の2倍のお金を巻き上げられているわけですね。

 

 C銀行も、もちろん手元の1800万をそのままにしておくことはありません。国債や株式や、各種債権を買って、金利を確保しようとします。国債は別として、株式は株主であるディープステートメンバーに還元されますし、各種債権はディープステート投資会社が販売しています。これらをD債権と表記します。

 

 たとえばC銀行が国債200万、その他をD債権で運用したとすると、

 

 Aさん     C銀行       D銀行  D債権 日本国

-2000万   国債+D債権-1800万  200万  1600万 200万

 

となります。結局Aさんは買った商品の2倍の借金を払わされ、そのほとんどがディープステートメンバーで山分けされることになるのです。

 

 銀行システムは、結局のところ、国民の借金を増幅させてディープステートに分配するシステムになってしまているわけです。

 

 ちなみに上の例で、日本国債を買った分のお金はディープステートに入らず、日本国に還元されます。

 

 これがディープステートたちが、国債発行に反対する理由です。

 

 のちの記事で詳しく解説しますが、現在の日本は国債を3000兆円発行してもびくともしません。しかし、国債が借金だ~と宣伝し(本当は資産です)、国民一人当たり839万円の借金を負っている、などとうそのプロバガンダを行い、国債発行を阻止しようとしていますね。

 

 これは、国債を発行されるとその分だけ、ディープステートの取り分が減ってしまうからにほかなりません。

 

 以上のように、銀行による信用創造システムを利用し、ディープステートたちは、国民に借金を負わせ、それを増幅し、自分たちの利益として回収するという行為を繰り返してきたというわけです。