宗教戦争の発生原因とは
こうして、一つの宗教の内部で、教義の統一を行わせれば、その過程で異端と認定された宗派を皆殺しにできるわけです。
また、時間の経過とともに、多数の宗派が生じていけば、それぞれの宗派にもぐりこんだDSの煽動によって、宗派同士を戦わせることができます。
さらにたちが悪いのは、一神教です。
一神教は、世界に3つしかありません。成立順に、ユダヤ教と、キリスト教と、イスラム教です。
これらの宗教は、神を一体しか認めておりません。自分たちの教祖が神と呼んでいた神のみが、真の神というわけです。
ユダヤ教はヤハウェ、キリスト教は天の父およびそれと一体化したイエス・キリスト、イスラム教はアラーですね。
一応教義上は、これらの神は同一の神であり、後から出たキリスト教はユダヤ教の教典を旧約聖書として認め、イスラム教はイエスを予言者の一人とし、新旧両聖書を啓典として認めています。
しかしここにも、DSによる巧妙な教義変更が行われています。
真の神は自分たちが信じる神ただ一人である。異教徒たちの信じる神は、真の神ではなく、悪魔である。悪魔を信じるものたちは、悪魔のしもべである。
悪魔のしもべはこの世から消し去るのが、神の意志である。
というわけで、異教徒はいくらでも殺してよいということになるわけです。かくして、一神教による異教徒の虐殺が開始されるわけです。
もちろん、イエスやムハンマド自身は、こうなることを予想して予防線を張っています。
イエスは異邦人を愛せと説いていますし、ムハンマドは、異教徒からは税はイスラム教徒より多く取っていいが、それ以外は同じにしろと言っていますね。
ただ、一般の教徒たちはそんなことわかりませんので、自分たちの信じる神のみが真の神であれば、その他の神は悪魔であり、
悪魔を信じる者は、自分たちの信じる真の神の信仰に目覚めさせてあげるのが正義であって、そうならなかった場合は、悪事を重ねる前に、この世を去らせてあげるのが愛である、なんて発想になっていきます。
そこで、他教徒とのトラブルの種を仕込み、憎しみを増幅させれば、あっという間に戦いが始まります。
かくして一神教による他教徒の虐殺、ないしは、一神教徒どうしによる泥沼の宗教戦争が勃発します。
結局、地上の人々が平和に暮らすために作られた宗教が、戦いの最大の火種となってしまうというわけなのです。
地球上の宗教の問題点
なんでこんな問題が起こるかというと、すでに述べたように、地球上の宗教では、神と一般の人々の間に、教祖が介在し、この教祖に対する個人崇拝を信仰の基盤としているからです。
もっとも教祖の中には、本当に神の意志をうけ、真実の世界について語っていた方々も多数おります。
しかし、教祖が説く教義の内容をきちんと理解せず、信仰を媒介にしてそれを受け入れている限り、あっというまにDSによる教義改ざんの餌食となり、悪魔の教えに替えられた教義を、そのまま受け入れさせられてしまうことになります。
結局、宗教の内部で分裂が起こり、宗派争いに発展し、宗教戦争が始まってしまうというわけです。
さらには、教祖以外の一般信徒は教祖によって救われるだけの無力な存在であると思い込まされ、各人が生まれながらに持っている魂の力を、自らの手によって、封印してしまう結果となります。
ひとりひとりが神と直結する時代
これを避けるためには、前記事で述べた、善良な宇宙人の方法を取り入れるしかないでしょう。
すなわち、ひとりひとりが神を知り、神に直結するという方法です。
そもそも魂はすべて、神から分かれたものであり、神の力を分け与えられたものです。
ひとりひとりの魂たちの、自覚次第で、神に直結することは可能です。
どうやってやるんだ?いきなりそんなことできるのか?なんて声が聞こえてきそうですが、現代の情報化社会の下では、十分可能です。
現代では、ネットや書籍で、神とは何か、高次元世界はどんなところか、魂の本来持っている力とは何なのか、日々どのような心構えで過ごすべきか、なんていう情報がいくらでも手に入ります。
まずは自らの手で、いろんな情報を集めてみましょう。
その中で、ピンとくるものがあったら、それを採用していきましょう。
一人の人物を崇拝してすべてを受け入れる必要はありません。というか、それはやってはいけません。
この人のこの部分、あの人のあの部分・・・というように、次々に自分の中に取り入れて、自分の考え方を構築していきましょう。
それがあなたにとっての宗教であり、あなたにとっての神なのです。
ほかの人と違うじゃないかって、それでいいのです。
現在の宗教における、教義の統一の試みは、DSの仕掛けた陰謀です。
教義統一の過程で、異端となった方を葬り去る、ないしは教義の違う宗派同士で争わせるための試みにすぎません。
魂の数だけ真実はあります。
神の把握、真実の把握は、それぞれの魂で違っていて構わないのです。それがこれだけ多くの魂が存在している理由です。
もしも一つの宗教の一つの教義だけが真実で、あとはすべて誤りであるなら、存在する魂は一つで十分なはずです。
そうではなく、これだけ多くの魂が存在し、それぞれ別の考え方をしているのは、魂ごとに違った真実があっていいよ、ということなのです。
こうしてひとつひとつの魂が、自分自身のやり方で、神を把握し、真実の世界を把握したうえで、それぞれの魂どうしが愛し合い、協力し合って、世界を形作ることこそ、この世界に多数の魂が同時に存在している意味なのです。
新たな考え方は日本から
このような考え方は、世界の人々、特に一神教を信じている人々には、とても新鮮に映るでしょう。
しかし、世界で唯一「そんなのもう知ってるよ」という民族が存在します。
それが日本人です。
この地球は本来、多神教の世界でした。ギリシャ、ローマの神々や、北欧神話、エジプトの神話、もちろん日本の神話も多神教です。
これらの世界では、個性的な神々が、さまざまなドラマを繰り広げ、世界を構築していましたね。
この神々の一員に、あなたがなる時代が来たのです。
ギリシャやローマの神々はその生命を失い、神話の世界にとどまっています。
しかし、日本においては、八百万の神の多神教は、いまだに生きているのです。
日本人は宗教を聞かれると、無宗教だと答え、お正月には初詣に行き、お葬式はお寺で行い、ハロウィーンやクリスマスを祝います。
他の国から見ると、これはとても無節操に見えます。
しかし実はこれにはれっきとした理由があります。日本人は、自覚的にせよ無自覚的にせよ、基本的に多神教の世界に生きていて、他の宗教の教祖を、日本の神々の一人として扱っているのです。
今度日本に来た、イエスって神様の、クリスマスってお祭りは、ロマンティックでとてもいいね、恋人たちの祭典にしようか、ってな具合で、他宗教の教祖を日本の神々の一員として迎え入れているのです。
この感覚は、次の時代を開くカギとなるものです。
まずは自分自身が、日本の神々の一員となり、その世界に、他の人々を神々として迎え入れていけばいいのです。
○○さんはこんな考え、こんな個性の神、△△さんは、こんな神・・・なんて具合に、周りの人たちをすべて神の一員として迎え入れれば、たくさんの異なる神が、協力し合う世界があっという間に出来上がります。
これは他の国の人々、特に一神教を信じている人たちには、絶対にまねのできない考え方です。
これを実行し、世界に広げていけば、世界中が、たくさんの神が連帯する新たな世界に早変わりします。
これからの地球の、新たな神々の世界は、日本人が切り開いていくのです。