スペイン風邪襲来
第一次世界大戦の真っ最中、1918年、アメリカのカンザス州にある、アメリカ陸軍ファンストン基地で、一人の兵士が、発熱・頭痛・のどの痛みを伴う、呼吸器疾患にかかりました。
これはすぐさま、陸軍兵士の間に蔓延し、出征した兵士が戦場で敵国兵士に感染させ、本国に帰った兵士が国内に広めるという形で、全世界に広がり、パンデミックとなりました。
このパンデミックは3派にわたり、1920年まで続きます。
呼吸器をやられ、肺炎を起こして死亡する人々が続出し、全世界累計の死者は5000万人から1億人におよび、
ペスト、天然痘とならぶ、人類史上最も死者の多い伝染病の一つとなりました。
当時は一次大戦の真っ最中で、各国が報道管制を敷く中、中立国だったスペインでの感染例が全世界に広まったので、この疾患は「スペイン風邪」と呼ばれています。
スペイン風邪の正確な発祥地、原因、終息した理由は今でもわかっていません。
基本的には風邪+肺炎の症状ですが、皮膚に疾患ができたり、内臓をやられたり、その症状も千差万別です。
また、通常の伝染病は、抵抗力のない老人や子供の死者が多いのですが、スペイン風邪は、若い男性が最も多く死亡しているのが大きな特徴です。
このスペイン風邪の蔓延により、徴兵が滞り、第一次世界大戦の終結が早まったといわれています。
というのが、公式に流布されているスペイン風邪のあらましです。
しかしこの裏には、DSによる、恐るべき陰謀が隠されていたのです。
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