コロナによる人口移動の停止
移民による他国支配戦略
以上、いくつかの例を挙げましたが、中国が移民を使って事実上の占領もしくは領土の割譲を成し遂げた例はほかにも数えきれないほどあります。
さらに歴史をさかのぼれば、清朝の末期から中華民国時代に大量の漢族の移民によって制圧され、併合された内モンゴルのような例もあります。
中国が他国を支配するのに、軍隊は必要ありません。有り余る人口を背景に、大量の移民を送り込み、その地を経済的に制圧してしまえばよいのです。
人口こそが中国の最大の武器であるといえるでしょう。
コロナウィルスが人口移動を止めた!
この中国最大の武器を期せずして封じたのが新型コロナウィルスです。
このウィルスが世界に広まることによって、世界中の国々が次々と海外渡航を禁止し、海外からの人の流入をブロックしました。
これによって中国からの移民や、大量の観光客は、他国に入国できなくなったのです。
日本にはもともと2019年時点で87万人もの在日中国人が存在(日本に帰化したものも含めると97万人)していました。これは一国の中に居住する中国人の人数としてはもちろん世界最大です。
それに加えて19年時点で実に年間959万人の観光客が日本に押し寄せ、日本国内は中国人であふれかえっていました。
人口1億2千万人の国に、あわせて1千万人以上の中国人が来ていたわけです。
日本国内の百貨店は中国人観光客のお土産屋と化し、ホテルや航空会社も中国人観光客を当てにして売り上げを伸ばしていました。
しかし新型コロナウィルスのおかげで中国人観光客はほぼ0となってしまいました。
中国人のインバウンド需要を当てにしていた業界の方はお気の毒だとは思いますが、これは日本にとってはとても良いことです。
昨年までの大量の中国人の流入は、中国の占領政策の最初の段階であることは、今まで上げた例を見ていただければ、おわかりになると思います。
中国の人口移動による日本占領政策は着々と進んでいました。
さらに日本国内には、政権内部やマスコミ、財界などに多数の中国シンパが潜んでいます。彼らが一斉に声を上げるため、もしもコロナがなければ、中国人の流入を止めることができず、今年は去年以上に大量の中国人が日本にやってきていたことでしょう。
日本は脱中国へ
しかし新型コロナウィルスのおかげで、中国人の入国は阻止されました。
さらには日本国内のコロナが終息したとしても、中国国内ではまだ収束していない、と言って、堂々と日本国内への中国人の流入を拒否することができるようになったのです。
これを機会に、日本は中国と経済的に縁を切り、一部産業の中国依存を脱却する方向に舵を切るチャンスが巡ってきたといえるでしょう。