笹原シュン☆これ今、旬!!

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北朝鮮の真実12 トランプ大統領は北朝鮮の真実をすべて把握している!? 米朝首脳会談の裏舞台。

米朝首脳会談の実現

 2018年6月12日、シンガポールにて、史上初の米朝首脳会談が行われました。

会談したのは北朝鮮の金正恩委員長と、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領です。

 

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 この会談以降、東アジアにおけるアメリカの軍事・外交は、劇的な変化を遂げていくことになります。

 

2018年までの朝鮮半島情勢

 第2次世界大戦終結時に、朝鮮半島は、38度線を境に、北はソ連、南はアメリカが占領していました。

 

 その後、韓国と北朝鮮が独立し、1950年に朝鮮戦争が勃発し、韓国をアメリカ、北朝鮮を中国が支援し、再び38度線を国境として、1953年、休戦が行われました。

 

 このとき、アメリカは、1953年10月1日、韓国と「米韓相互防衛条約」を締結し、韓国と軍事同盟を結びました。

 

 韓国国内には米軍基地が作られ、約2万9000人の在韓米軍が駐留し、韓国軍とともに、韓国及びその周辺の防衛にあたっています。

 

 アメリカは北朝鮮と国交を結ぶことはなく、北朝鮮国内の情報は、韓国を経由して入手していました。

 

 韓国はもちろん、アメリカに対して、北朝鮮は共産主義国で、資本主義の敵である、世界中の国々の反対を押し切って、核開発を強行し、ミサイルをぶっ放してくる、手の付けられない暴れん坊である、と吹き込んでいました。

 

 2017年9月3日、トランプ大統領は、ツイッターで、

 

「韓国はようやく分かってきた。私が言ってきたように、北朝鮮との対話などという融和策は意味がないことを。北朝鮮は1つのこと(核武装)しか頭にないのだ」

 

なんて述べていますので、この時点のトランプ大統領の認識は、マスコミ情報そのものであったことがわかります。

 

 さすがにトランプ大統領といえども、複雑怪奇な東アジア情勢は苦手、というか、おそらく全くご存じなかったと思われます、この時点では。

 

トランプ大統領の認識の変化

 しかし、この米朝首脳会談の直後から、トランプ大統領の発言が一変します。

 

 北朝鮮の金正恩委員長に対して、「彼は信頼できる人物だ」という一方で、韓国に対しては、

 

「韓国は米国につけ込む一番の悪者だ。中国と韓国・・・奴らは右と左から我々を食いものにしてきたんだ」

 

  なんて言うようになります。さすがはトランプさん、たった一度の会談で、真実を見抜き、真の敵はどこかを正確に把握なさったようです。

 

2度目の首脳会談

 2019年2月27日~28日にかけて、ベトナムの首都ハノイにおいて、トランプ、金正恩両首脳の第2回の首脳会談が開かれました。

 

 このときは夕食会を挟んで1泊の日程で、会談が行われ、両首脳は忌憚なく意見を交わしていたようです。

 

 翌日、列車で帰国しようとした金正恩委員長に対して、トランプ大統領が

 

「あなたが望むなら、我々はあなたを2時間で母国に送り届ける用意がある」

 

と言って、大統領専用機エアフォースワンへの同乗を勧めた、というエピソードが残っています。

 

 この会談の最大の特徴は、事前に用意してきた共同宣言が破棄され、宣言がなされなかったことです。

 

 マスコミは、会談は失敗だ~、なんて騒いでましたが、全く逆です。

 

 これはこの会談で、トランプ大統領が、このブログに書いたような真実を完全に把握したことを意味するのです。

 

 第一回目の会談では、事前に用意された共同宣言が締結されました。

 

(1)アメリカ合衆国と朝鮮民主主義人民共和国は、平和と繁栄を求める両国国民の希望に基づき、新たな米朝関係の構築に取り組む。

(2)アメリカ合衆国と朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮半島での恒久的で安定的な平和体制の構築に向け、協力する。

(3)2018年4月27日の「板門店宣言」を再確認し、朝鮮民主主義人民共和国は朝鮮半島の完全な非核化に向け取り組む。

(4)アメリカ合衆国と朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮戦争の捕虜・行方不明兵の遺骨回収、既に身元が判明している遺体の帰還に取り組む

 

 なんて感じで、北朝鮮の非核化についての記述がありますね。

 

 この時のトランプ大統領は、「どうやら今まで言われてきたことは嘘らしい」ぐらいの認識だったと思います。それでとりあえず、この宣言を採択したわけです。

 

 しかし2度目の会談では、北朝鮮の非核化を含む、国務省が事前につくった宣言文を、トランプ大統領自ら破棄しました。

 

 報道では、会談は失敗に終わった、北朝鮮の非核化は暗礁に乗り上げた、とされています。しかしそれこそが、トランプ大統領の望んだことです。

 

 真実を完全に把握したトランプ大統領にとって、北朝鮮の核ミサイルは、アメリカ・日本の脅威にならない、それどころか、中国・韓国の暴走を抑えるのに、必要不可欠である、ということです。

 

 ちなみに日本のマスコミは、拉致問題が~、と騒いでいましたが、これについては御覧のように第一回の共同声明でも一言も触れられていませんし、第2回会談では議題にすら上っていません。

 

 一方、この時点でアメリカと韓国との間には、在韓米軍駐留費問題、戦時指揮権移譲問題、GSOMIA脱退問題など、様々な問題がありました。

 

 2017年までは、アメリカが意思を表明し、それを実現させようとしていましたが、これ以降は、とりあえず流して韓国の申し出通りに受け入れるという、おざなり外交に代わっていきます。

 

トランプ大統領北朝鮮に入国

 そして、2019年6月30日、トランプ大統領の北朝鮮入国が実現します。

 

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 2019年6月29日、大阪におけるG20 サミットに参加していた、トランプ大統領は、ツイッターで、「金正恩が望むなら、板門店で会う用意がある」とツイートし、サミット後に金正恩と面会することを提案しました。

 

 これに金正恩が答える形で、第3回米朝首脳会談(米朝両国は単なる「面会」だと主張していますが)が実現します。

 

 翌6月30日、韓国を訪問したトランプ大統領は、米韓首脳会談を終えると、そのまま板門店に移動し、待ち構えていた北朝鮮の金正恩委員長と面会します。

 

 上の写真は、トランプ大統領が、アメリカ大統領として初めて、北朝鮮に入国するシーンです。真ん中のブロックが国境線、右が韓国、左が北朝鮮です。

 

 トランプ大統領は、金委員長に「私に渡ってほしいか?」と聞いて、金正恩の意思を確かめたのち、北朝鮮に入国しました。

 

 会談は2分の予定でしたが、結局53分にも及び、その後韓国エリアに戻って、韓国の文在寅大統領を交え、米・朝・韓の3首脳が一堂に会しました。

 

文在寅の横槍

 この時トランプ大統領に同行していたボルトン大統領補佐官は、2020年に出版された『それが起きた部屋:ホワイトハウス回顧録』の中で、この時のことを回想しています。

 

 それによると、トランプ大統領はこの会談において、金正恩との2人きりの面会を望んでおり、当初は文在寅大統領の同席を拒否したそうです。

 

 しかし文在寅大統領が激しく食い下がり、結局ついてきてしまったとのことです。

 

 文在寅大統領がついてきた理由は、一つには儒教国独特の体面を保つ、という発想があるでしょう。

 

 さらにもう一つは、トランプ大統領と金正恩が2人だけで話し合うことにより、これまで自分がついてきた北朝鮮に関する嘘が、すべてばれてしまうのではないか、という恐れがあったのではないでしょうか。

 

 しかし文在寅の懸念はすでに手遅れでした。トランプ大統領はすべての真実を把握し、文在寅の嘘はすべてばれてしまっていました。

 

 その後2019年8月26日にフランスで行われたG7 サミット初日の夜、各国首脳が外交・安全保障問題を議論している最中に、トランプ大統領は、各国首脳に対し公然と

 

「文在寅という人は信用できない」


「金正恩は『文大統領はウソをつく人だ』と俺に言ったんだ」

 

と述べ、韓国の 文在寅大統領に対する不信感をあらわします。

 

 さらに翌8月27日の夕食会の席上では、文在寅大統領について、

 

「なんであんな人物が大統領になったんだろうか?」

 

 と述べるようにすらなっています。

 

朝鮮半島におけるアメリカの外交スタンスの変更

 この一連の米朝首脳会談を経て、トランプ大統領の、朝鮮半島における外交スタンスは明らかな変化を見せました。

 

 すでに述べましたが、トランプ大統領は、韓国との懸案の問題となっていた、在韓米軍駐留費問題、戦時指揮権移譲問題、GSOMIA脱退問題をスルーします。

 

 北朝鮮の核開発問題について、何も触れなくなります。

 

 さらにはG7 への韓国の招待に反対するようになります。

 

 そして決定的だったのは、2020年7月23日にアメリカ議会で可決し、トランプ大統領が署名した、アメリカの国防権限法の改正です。

 

 この改正によって、国防権限法に特別条項が追加されました。それは、

国防長官が韓国と日本などの同盟国と協議をして適切だと認めた場合は在韓米軍を撤収できる

というものです。

 

 トランプ大統領は、いつでも韓国との同盟を打ち切り、アメリカの意志で、アメリカ軍を韓国から撤収できる、という法律を定めたというわけです。

 

 これは、アメリカが、いつでも韓国を切り捨て、北朝鮮につく用意が整った、ということを意味しています。

 

今後の朝鮮半島

 これまでこの一連の記事をお読みになってくださった皆様はすでにお分かりのように、朝鮮半島問題のベストの解決策は、「北朝鮮による朝鮮半島統一」です。

 

 長らく分断された2つの日本を統一し、再び一つの国家となって、共に手を携えて進んでいく、という未来の姿が、東アジアにとって最も望ましい形となるでしょう。

 

 これまではアメリカと韓国の同盟、在韓米軍、北朝鮮とアメリカのお互いによる敵視などがその道を阻んできましたが、それらの障害はもはや存在しないということです。

 

 のこる障害は・・・もちろん、日本国内における、日本人の意識です。

 

 もはや騙されているのは、日本国民だけなのです。一刻も早く、日本国民が長き眠りから目覚め、真実に気づき、とるべき道を選択していくことを、切に望みます。