転生の目的
前記事において、霊界がどんなところであるかについての概要を述べました。
思いがすべて瞬時に実現され、自分と気の合う人だけが周りにいて、エネルギーは神の光として無尽蔵に補給され、時間が同時存在する世界、といったところでしょうか?
3次元から見ると、夢のような世界で、まさに文字通り天国ですね。
実際にそこで生活していると、幸福な生活がずっと続き、時間を忘れ、そこでの生活に没頭してしまいます。
魂にとってこれはとても幸せなことですが、しかし、これには一つ大きな問題があります。
この生活を続けていると、ずっとそのままの状態がほぼ永遠に続いて行ってしまいます。ようするに、魂の進歩がなくなるのです。
魂が進歩するのはどんな時でしょうか?それは困難な状況に遭遇し、その状況を打開するために必死で考え、行動し、その状況を乗り越えた時です。
しかし、霊界の生活では困難そのものが存在しません。これでは進歩が止まってしまうのも当然です。
だったら困難を作ってやればいいじゃないか。
しかし霊界の法則が作用している限り、これはまず無理です。
というわけで、霊界とは全く異なるルールの世界を創造し、その世界で様々な困難とその克服を経験させ、また霊界に戻ってくる、ということを繰り返せばいいじゃないか、ということになりました。
このようにして、霊界にいる魂たちが、困難を経験し、それを克服することを通じて、魂を進歩させるためのテーマパークが、霊界の各地に建設されました。これが3次元の世界です。
3次元の世界には、様々な宇宙があり、星があり、惑星があります。この数限りない恒星や惑星の表面及び内部には、様々な知的生命体が住んでおり、それぞれ独自の構造の社会を営んでいます。
遊園地に例えると、宇宙全体がテーマパークで、それぞれの恒星や惑星が一つ一つのアトラクションと言っていいでしょう。
遊園地に様々なアトラクションがあるように、宇宙というテーマパークには、さまざまなテーマや難易度の、恒星や惑星が存在しています。
3次元共通の大原則は、思いによる瞬時物質化なし、エネルギー補給は自前、時間はみな同時で過去から未来への一方通行、因果法則はタイムラグあり、といったところです。
肉体を維持するために、水を飲み食べ物を食べなければならず、それを手に入れるための作業が必要です。何かを成し遂げようとすれば、長大な手順を踏まねばならず、途中で邪魔が入るので、ずっと意志を保持し続けながらの長期にわたる努力が必要です。
自分と波動が合わない人に会わなければならず、その人たちとの確執が生じ、なかなか事態が前に進みません。
これらを克服することによって、魂の大幅な進化が期待できるということです。
この大原則の下で、その星とそこに住む知的生命体と、その生命体の活動形態に応じて、テーマが変わってきます。
地球(ガイア)は、3次元遊園地の中では、絶叫マシンに相当する超絶難易度のアトラクションとして知れ渡っています。
ここでは考えうる限りのありとあらゆる恐怖を体験することができるのです。
たいていの星では、ずっとその星で転生を繰り返す人々が9割以上を占め、ほかの星から転生してくる魂は1割未満です。
しかし地球は銀河連合内では、大人気の転生スポットとなっており、実に3~4割の魂が、地球外から転生してくるという事態となっています。
なんでこんなに大変なのに人気があるの、って。そりゃそうです。わざわざ遊園地まで出かけて行って、メリーゴーランドやコーヒーカップだけ乗って、満足して帰ってくる人がいるでしょうか?
やっぱりその遊園地の看板アトラクションである、絶叫マシンに乗りたいと考えるのが人情というものでしょう。
もっとも、最近では、地球アトラクションの安全性が問題視されるようになっています。転生したのはいいが、闇落ちして帰ってこれない魂があまりにも多すぎるという問題です。
そのため、現在アトラクションの大改修を行っている最中のようです。
転生の準備
地球に転生する魂は、大きな緊張感を抱きます。乗った人の半分が帰ってこれない超絶絶叫マシンに乗るのですから、これは当然と言えるでしょう。
たいていの魂は、他のいろいろな魂の手助けを得て、周到な事前準備を行います。
この事前準備を怠ると、たちまち闇落ちして、元の世界に帰れなくなります。
最近では近代的な転生管理庁が建設され、そこで先輩の天使たちの指導の下で周到な転生計画を作成することが多いようです。
ちなみに、やっぱり転生は怖い、私はやめとく、というのはなしです。
魂は原則としてすべて、定期的な転生が義務付けられており、一般的に霊界で200~300年過ごすと、必ず転生しなければなりません。これはもちろん、魂の進歩のためです。
転生周期は高次元になるほど長くなり、2000~3000年周期で転生する魂もいます。それ以上になると、転生義務が免除され、気が向いたときに大衆救済のために転生するという扱いになりますが、これはごくごく例外的な魂です。
転生計画の概要
転生計画においては、まず、家族のメンバー、親友や重要な協力者、ガイド役の守護、指導霊を決めます。
家族メンバーはたいていの場合、同じメンバーの回り持ちです。
自分自身の性別は、男固定、女固定の魂が多いですが、経験の幅をつけるため、男女ローテーションで転生している魂もいます。
あなたが男性だとすると、最低でも両親、妻、子供は事前に設定します。前世で母親だった女性が今世で妻になったり、来世で娘になったりします。
前世で父親だった男性が今世は息子で生まれたり、親友で生まれたりします。
うまがあうメンバーは限られているので、だいたい同じメンバーの使いまわしとなるのです。
もちろん前世でたまたま仕事で出会った女性と気が合ったので、今世は妻でいこう、なんてパターンもあります。
最近では予定通りの人生から外れてしまう人も多いので、両親や配偶者の候補を複数用意しておくこともあります。
もう一つ重要なのは、守護霊の契約です。これはたいていの場合、最も縁が深い魂にお願いします。
守護霊の仕事は、転生した人物を霊界から見守り、必要な時に必要なインスピレーションを送って、予定通りの人生を歩ませる手助けをすることです。
転生した人物は、その時の思いによって、霊界にいる魂と念が導通します。ポジティブな思いの時は、精霊や天使に、ネガティブな思いの時は悪霊に導通します。
しかし守護霊に関しては、例外的に、どんな精神状態であっても、思いを導通させることができます。これが転生前における魂の契約の効果です。
次は人生の目標の設定です。これは過去世において努力してきた分野や、現在の関心、カルマの刈り取り、などを考えて設定します。
例えば、前前世で絵が大好きで、前世で画家になろうとしたけど売れなかった人物が、今世は漫画家になろう、と決めたとします。
この時、たいていの場合、事前にかつてマンガ家であった人物に指導霊をお願いします。漫画についての指導をお願いしますね、という契約です。
といっても、いきなり手塚治虫に指導霊をお願いしてもダメで、自分の過去の実績にあったランクの漫画家にお願いすることになります。
その後は、幼少期から死までのイベントの設定です。これもたいていは自分の持っているカルマと、前世までの流れを考慮して決定されます。
たとえば、貧しい家庭に生まれて、絵本や画材が買ってもらえない家庭にしよう、なんて感じで決めます。これは、前世に金持ちの家庭に生まれたのですが、周りを見下してしまい、努力を怠って失敗したので、今回は、幼少時から努力する設定にしようという考えです。
家族に関しては、母親は優しいのですが、父親は冷たく、自分に対して暴行を加える設定にしよう。なんてこともあります。これは父親が前世で息子だった時に、自分自身が彼を虐待しており、このカルマの回収のためです。
長男で生まれますが、妹が出来が良く、比較されて苦労する設定にしよう。これは前世では妹は職場の後輩で、私のほうが仕事ができて、ばかにしていたカルマの回収のためです。
また、妹と比べられてばかにされながら、一生懸命頑張ることによって、魂を鍛えるという意味もつけよう。なんて感じで細かく設定していきます。
中学から漫画を投稿するんだけど、全部没になり、破れかぶれで大作を書いたら、たまたま出会った漫画雑誌の編集者の目に留まってデビュー。ちなみにこの編集者は過去世で親友だった人物です。
デビュー作は売れるが、その後鳴かず飛ばずだったところに、たまたま書いた鬼退治物の漫画が大ヒットして・・・。
なんて感じでかなり細かいところまで、人生の脚本を詰めていきます。
転生計画が完成し、転生管理庁の承認が下りると、転生準備に入ります。
カプセルに入って、意識を失い、過去世のすべての記憶が封印されます。そのまま時空トンネルに入って、母親設定の人物の妊娠3か月あたりで、おなかに入り、胎児の魂とリンクされます。
そして誕生。この時すべての記憶は失われ、まっさらの姿で、3次元での人生を歩み始めるのです。
ちなみに、転生時に過去世までの記憶と霊界での記憶を全部消すのは、転生の効果を高めるためです。
自分で決めた人生計画を全部覚えていたら、完全なるネタバレであり、事前に答えがわかってしまうので、転生が全く効果のないものになってしまうからです。
転生の真実を知ると・・・
さて、ここまでこまごまと、魂の転生について書いてきました。
魂は永遠で、転生輪廻を繰り返しており、生まれる前に詳細に計画を立てて転生している、この事実をを知るだけで、地球上で抱く悩みや悪想念の8割は消滅してしまいます。なぜこうなるのでしょうか。
3次元で悩んでいる人の姿が、天界にいる天使から見るとどのように映るのか見てみましょう。
A子さん(30)「この世界はつらすぎます。両親は毒親だし、この年になって彼氏もできないし、派遣でお金は全然ないし、職場では怒られてばっかりだし、いいことなんて一つもありません。なんでわたしばっかり、こんなにひどいめにあうのでしょうか?」
天使「なんでひどい目に合うかって?そりゃ、ひどい目に合うためにあなたはこの世界に転生してきたからです。あなたは霊界では何不自由のない生活をしていました。それでは魂の進歩がないので、困難を経験し、それを克服することで、魂を鍛えようと思って、自分で様々な困難を設定し、この地球に生まれてきたのですよ」
A子さん「それにしても困難多すぎません?思い通りになることが一つもないような気がしますけど」
天使「それが嫌なら、ほかにもっと難易度の低い星はいくらでもあるので、そっちに転生すればよかったではないですか。あなたがわざわざ地球に来たのは、地球での人生が難易度が高く、魂の進化効率が大きいのを知って、わざわざ自分でそれを強く希望して、高倍率の審査を突破し、喜び勇んで転生したのですよ」
A子さん「とりあえずうちの両親、何とかなりませんか。この年になってもいまだに私を束縛し、自分の思い通りにしようとします。この毒親、なんとかならないでしょうか」
天使「その毒親に、ぜひとも自分の両親になってほしいと頭を下げて頼み込んだのは、あなた自身ではないですか。あなたはとてもやさしい人で、自らの意志を示さない傾向がありました。それを克服するために、両親に毒親を演じてもらい、彼らの意志に反して自らの意志を強く示し、その束縛から脱するシナリオを作ったのです。これはあなたの人生の最大の課題です。
あなたの意志で、両親の束縛を切ることができれば、すぐに素敵な彼ができます。そういう設定になっています。しかしこれに失敗すれば、あなたは一生独身でしょう。彼は別の人のところに行ってしまいます。ここが勝負どころです。頑張ってください」
A子さん「とりあえず収入が少なすぎて、食べていくのがやっとです。服も化粧品も買えないし、豪華なディナーなんて夢のまた夢です。何とかならないんでしょうか」
天使「それが嫌なら、お金持ちのご令嬢に生まれる設定にすればよかったではないですか。そうではなく、わざわざ派遣社員の設定にしたのはほかならぬあなた自身です。何か理由がありそうですね。ちょっと過去世を見てみましょう。
ああ、なるほど。あなたは前世、大企業の社長令嬢に生まれ、従業員を顎で使っていたのですね。高級な服やアクセサリーやインテリアを集めるのが趣味だったようです。贅沢三昧の生活をしていましたが、まったく努力せず、周りの人を召使扱いしていたので、霊格を落としてしまい、今回は貧乏な生活を選んだわけです。
ここで一生懸命働いて、努力の価値を再確認する計画です。また自分の心を見つめなおす時間も欲しかったので、比較的時間に余裕のある派遣社員を選択したというわけです。すべてはあなたの設定した予定通りです」
A子さん「じゃあ、会社での人間関係どうにかなりませんか。みんなが私を怒鳴りつけるのでとてもつらいです」
天使「人間関係の悩みは、あなたの心の投影です。自分の心を変えることで一気に解決していきます。これはあなたの精神修行の課題と思われます。しかしあなたの場合、周りの態度が確かに度を越えてひどいので他に何か原因があるかもしれません。ちょっとまた過去世を見てみましょう
・・・なるほど。今の会社の上司や同僚は、前世であなたのお父さんの会社の従業員だった方々ですね。お嬢様のあなたに顎で使われ、わがままで振り回されて、ずいぶんうっぷんをためていたようです。今世では立場が逆転したので、その不満をあなたにぶつけているというわけです。カルマの刈り取りの一環ですね。頑張って耐えましょう」
なんて感じに見えます。今人生で表れている苦悩は、すべて、自分自身が転生前に設定した課題に過ぎないということです。
こんな感じで、魂が転生していることと、転生計画を自分自身で立てていることを知ることによって、人生における悩みや、悪想念の多くが、意味のないものであることを知ることができます。
まずは、妬みやうらやみ、他者との比較、他人との競争は、何の意味もありません。
あの人はお金持ちでうらやましい。なのに、なぜ私は貧乏なのかって?
それは転生前に、あなた自身が貧乏な生活を送ることを決めてきたからです。金持ちになりたかったら、そういう設定にすればよかっただけです。
今回はたまたま、お金のない生活を送って、そこで得られる心の糧を得よう、という設定だというだけの話であり、来世でお金持ち設定にすれば、またそこで別の課題の修業があるというだけのことです。
なんであの人はさっさと結婚して、子供もいるのに、私はいまだに彼氏もいないんだろうって?
それは転生前に、あなた自身がそういう設定にしたからです。
さっさと結婚したいのならば、そういう設定にすればよかっただけです。
なぜそういう設定にしたのか考えてみましょう。きっと今の状況で、やるべきこと、あなたの成長の糧になることが多いと思ったからこそ、そういう設定にしたのです。
なぜあの人は大企業に勤めて、社会的に成功しているのに、私はフリーターなんだろうって?
それは転生前に、あなた自身がそういう設定にしたからです。
社会的に高い地位を得たいのならば、そういう設定にすればよかっただけです。
なぜそういう設定にしたのか考えてみましょう。きっと今の状況で、やるべきこと、あなたの成長の糧になることが多いと思ったからこそ、そういう設定にしたのです。
・・・・・・・(以下略)
ディープステートによる転生輪廻封印の理由
転生輪廻と、転生計画の自己設定の原則を理解し、その視点で物事を見るようになると、なぜディープステートが、あれほどまでして、すべての宗教や思想から、転生輪廻の思想を削除し、人生は一回限りで、死はすべての終わりである、という思想を広めたかったのかがはっきりわかります。
もしも人生が一回限りだとすると、その一回だけの人生で、いかに自らの欲求を満たすかということが最重要になってきます。
お金はあったほうがいいし、地位や名誉はあったほうがいいし、できる限りの欲望を満たし、楽しく暮らしたほうがいい、ということになってしまいます。
そこで、他人よりも少しでも多くのものを得るために、他人と競争するという発想が生じます。
お金もちの設定にしただけに過ぎない人物を、お金がない設定にしただけの人物がうらやみ、ねたみ、憎しみを抱くようになります。
せっかくお金のない生活の中で、精神修養をしようという計画をしてきたにもかかわらず、お金を追い求め、他者を蹴落とし、そこでまた恨みを買って・・・なんて形で、本来抱く必要の全くなかった、悪想念を抱き、本来行う必要のなかった悪事を行い、本来なされるはずだった修業を放棄する結果となってしまうわけです。
人生における、豊かさや、地位や名誉や、権力、異性などは、設定次第でどうにでもなることで、今世それらがない設定にしていたとしても、来世はある設定にすればよいだけです。
しかし人生が一回限りであるという嘘を吹き込まれた人々は、それらがない設定にしている人がある設定にしている人たちを妬み、攻撃し、本来は存在しないはずの悪想念がどんどん発生していきます。
これがディープステートたちの真の狙いであった、というわけです。
我々はこれを頭に入れたうえで、自分自身の設定の下で、課題をクリアすることに注力すべきであり、違う設定の人と自分自身を比較する必要は、まったくない、というわけです。