さまざまな心的ブロック
DSは、人々を支配するために、人間が本来持っている大いなる力を封印し、自分たちが小さき存在であると勘違いさせることに成功していました。
その主な手法は、人々の心に働きかけ、さまざまな心的ブロックを作らせることです。
その心的ブロックの最大のものは「死のブロック」であることはすでに述べました。
これ以外にも、「お金のブロック」「宗教・思想のブロック」「国家のブロック」「学問のブロック」「権威のブロック」「常識のブロック」などの多くの心的ブロックが存在しています。
我々が本来持てる力を開放し、黄金時代を切り開いていくためには、これらのブロックの解除が必要不可欠です。
お金のブロック
死のブロックについてはすでに述べましたので、ここではまず、「お金のブロック」について、検討していきたいと思います。
それを把握するためには、まずそもそも貨幣とは何なのか、それは本来どのような役割を果たすべきものなのか、そしてなぜ現在の社会では貨幣が本来果たすべき役割をはたしていないのか、の理解が必要です。
貨幣の役割を知るためには、貨幣のない社会と比べてみるとわかりやすいかと思います。
といっても、比べる対象は原始時代の社会ではありません。地球よりもはるかに科学的にも、精神的にも進歩している他の惑星の世界、地球人が模範とするべき異星人の社会と比べてみるのです。
地球に飛来している善良な宇宙人たちの母星は、とっくの昔に大覚醒を達成して、理想社会ともいうべき世界の構築に成功しています。
彼らの母星にはもちろん貨幣は存在していません。それでは彼らは母星においてどのような暮らしを送っているのでしょうか。
貨幣のない世界、物質世界の最終形
それではここで、プレアデス〇〇番星(以後T 星)の例を挙げて、貨幣のない世界とはどういうものなのかを検討してみましょう。
T星は科学が極限まで発達していて、地球まで10分で来れるそうですが、自然と完全に調和した、緑あふれる星でもあります。
都市というものはなく、地表もしくは地中に住居が点在していて、森や草原の中に、一軒ずつ家が分散している感じです。
朝起きると、もちろん何時に起きてもいいのですが、顔にお面のようなものを当てて、髭剃りや洗顔、歯磨きが終わるようです。女性の場合は一瞬でメイクまで終わります。
朝食のメニューを選ぶと、それがすぐに目の前に現れます。ほしいものは希望すると瞬時に目の前に届けられるシステムです。レプリケーターで作っているのか、瞬時宅配システムが構築されているのかのどちらかでしょう。
人々はみんな自分がやりたい仕事についています。仕事に必要な知識は、希望すると頭の中にダウンロードされるそうです。
また、他の星に行きたい、などという希望にたいしては、まずは行く目的と、そこで何をするのかを申告するそうです。
たとえば、「地球に行って、脱出するDS宇宙船を打ち落としたい」などと希望し、それが認められると、瞬時にその目的に合った宇宙船の建造が始まるそうです。
建造中に同じ志の乗組員を集め、みんなで乗り込んで、地球にワープし、警備につくという流れです。
実際には、地球の大覚醒の中継映像を見ていて、地下基地のレプティリアンが宇宙船に乗り込むのを見て、「やばい、こいつら脱出しようとしているぞ」という思いを飛ばし、その時点で宇宙船の建造を開始し、レプ宇宙船が飛び立つ時点で、乗組員の登場が終わり、レプ宇宙船が大気圏を上昇している最中に地球にワープし、宇宙空間でとらえてプロトン砲を打ち込んで撃墜、が間に合ってしまうレベルだそうです。
とんでもない科学力、技術力、想いの力ですね。
貨幣の必要性
まあ、ちょっと、何と言いますか、レベルが違いすぎて、模範にするとしても、どこをどう真似すればいいのか想像できないレベルですが、とりあえず、これを実現するためには、いくつかの条件が必要であるというのがわかりますね。それは、
1.全員の必要をすべて満たす生産力を持っている。
2.それぞれの人が、自分が必要とするだけしか要求しない。
3.必要なものを必要な人にすぐに届ける物流システムが存在している。
ということのようです。これらをすべて満たせば、そもそも貨幣は必要ないということですね。
逆に言うと、これらの条件を満たしていない世界では、貨幣が必要とされる余地が残っているということです。
原始時代の自給自足経済では貨幣を使う必要はありません。コミュニティの各構成員が、必要なものを物々交換すればいいだけです。
そのうち分業制が表れて、例えば農業をやる人は村人全員の分の農作物を作り、魚を取る人は村人全員分の魚を取り、それを村人に分配するようになります。ここでもまだ貨幣は出現しません。
そしてそれぞれのコミュニティ同士で物資を持ち寄って、市場を開くようになります。市場において、漁村から出品された魚と、農村から出品された農作物などが交換されるようになるのです。貨幣が出現するタイミングはここです。
貨幣はおそらく最初は市場の中だけで通用するメダルとして出現するのでしょう。市場の中で、革製品を持っている人がお米が欲しい場合に、うまい具合にお米を持っていて革製品が欲しい人に巡り合うことができなければ物々交換が成立しません。
代わりに革製品をメダルに変えて、そのメダルをお米に変えることができれば、お互いの意志が一致しなくても交換できるのでとても便利になるわけです。
そのうちそのメダルが市場の外に流出し、市場の外でもメダルで買い物ができるようになり、最初からメダルだけを稼ぐ人たちが表れてきます。こうしてメダルは貨幣となっていくわけです。
この市場の外で流通するようになったメダル、いわば原始貨幣は、うまく使うと、経済の発展に大きく寄与することができるようになります。
ここで地上の人たちが善良な人々のみであれば、貨幣経済は物資の流通を補助する手段として大いに役立ち、その後生産力の大発展と、流通機構の整備を経て、先に述べたT星のように、再び貨幣を必要としない、安定経済に突入することもできるわけです。
DSによる貨幣の独占
しかし不幸なことに、この地球に住む人々は善良な方々だけではありませんでした。
4次元仮想域に住む悪魔たちに支配された人々と、その手先たち、いわゆる古代DSたちは、この貨幣制度に目を付け、貨幣の独占を図りました。
この試みは今から2000~3000年前には早くも成功し、地上の貨幣の実に90%以上がDSたちの手に握られることとなります。
これはもちろんDSの手に莫大な富を集中させ、地上の人間を支配する原動力となりました。彼らはあくなき欲望に基づいて、どんなに多くの富を得ても満足せず、さらなる富を蓄積していきます。
これは善良な人々にとっては実に不可解な現象であると思います。しかしこれはDSを操っている悪魔の立場に立てば、実に合理的な行動なのです。
悪魔たちの主な目的は、自分たちが富を独占することというよりも、一般の人々に欠乏感を感じさせることの方にあったのです。
悪魔たちが抱いている根源的恐怖
すでに述べたように、4次元以降の世界、いわゆる死後の世界においては、魂は神から直接エネルギーの供給を受けて生存しています。そのエネルギー量は、魂の波動の高さ、いわゆる次元の高さに比例しています。
しかし4次元下層域以下の世界、いわゆる悪霊や悪魔が住む世界では、魂の波動が低いため、神からのエネルギー供給量が、魂の活動に必要なエネルギー量を下回ってしまっているのです。
詳しくは「大覚醒3」の記事をご参照ください。
ではこの領域に住む悪霊や悪魔はどうやって、足りないエネルギーを補給しているのでしょうか?
それは3次元に住む人間たちに憑依し、その人の持つ生命エネルギーをかすめ取ることによって必要なエネルギーを補給しているのです。
しかし魂は波動の世界ですので、憑依するためには、自分たちと同じ波動の人々、つまり自分たち悪魔と同じ考え方をする人たちが地上に存在しなければなりません。
悪魔は地上において、自分たちと同じ考え方をする人間たちを作り出し、それに憑依して生命エネルギーを強奪しない限り、エネルギー不足で活動停止してしまうというわけです。
このエネルギー不足で活動停止、すなわち魂の死を迎えるかもしれない、という恐れこそが、悪魔たちの抱える根源的恐怖なのです。
地上に恐怖をまき散らすには
逆に言うと、地上にこれと同じような根源的恐怖を抱いた人たちが大量に出現すれば、悪魔たちは彼らからほぼ無尽蔵なエネルギー補給を受けることができ、悪魔たちの不安は解消することになります。
そのためにはどうすればいいのでしょうか。
悪魔たちが選択した手段は、地上に貨幣経済を導入し、その貨幣を、一部の人たちに独占させることでした。
例えば地上の10%の人たちが90%の貨幣を独占してしまったらどうなるでしょうか?
残された90%の人たちは、本来必要な労働の10倍の労働を行わなければ、生活に必要な貨幣を得ることができなくなります。
しかも、物資がふんだんにあるにもかかわらず、それを入手するための貨幣が10分の1になってしまているので、物資が全員にいきわたることがなく、常に生活物資が不足する状態に置かれてしまいます。
このような人々は、生活のために朝から晩まで働かなくてはならず、たとえ働いたとしても、何かの拍子にお金が不足し、生活できなくなってしまう不安を抱えながら生きることになります。
お金が足りなくなって生活できなくなり、死んでしまう恐怖。これは悪魔が抱いている根源的恐怖と全く同じ種類の恐怖です。
かくして貨幣の独占により、悪魔たちは地上の90%の人々に、自分たちが感じている恐怖と同じ恐怖を感じさせることに成功します。
この人たちに関しては、憑依し放題となるので、悪魔自身のエネルギー問題は一気に解決してしまうというわけです。
悪魔たちはお金の力を使って、3次元の地上を4次元下層領域と同じ環境にすることに成功してしまったのです。
さらに、根源的に貨幣が不足している地上では、自分自身が十分な貨幣を得るためには、他者から貨幣を奪うしかない状況になります。
これによって、生きていくためには他人を蹴落とし、他者から奪い取らねばならないという考え方が地上に蔓延していきます。
エネルギーすなわち富とは、努力によって競争に打ち勝ち、他者を倒して得るものなのだ、という、「悪魔の思考」が地上に蔓延し、能力のある人物はどうやって他者との競争で勝ち上がるか、ということを考えて生きるようになってしまうのです。
これは悪魔の思考そのものです。さらに地上の大半の人々がこの考え方を抱くようになると、集団意識による創造作用によって、それが本当にこの世界の原理として働くようになってしまいます。
かくして悪魔たちは、貨幣を作り出し、それを独占することによって、地上を悪魔の世界に変えることに成功してしまったわけです。
これこそが、「お金のブロック」の正体なのです。